十進法以外の縮尺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 02:04 UTC 版)
「三の倍数」進法を用いると、例えば十二進法なら1/20,736(十二進表記で1/10,000)、六進法なら1/46,656(六進表記で1/1,000,000)が大きな基準値となる。また、「五の倍数」進法でも二十進法なら1/160,000(二十進表記で1/10,000)が大きな基準値となる。 尺貫法やヤード・ポンド法が主流だった時代に、地図の縮尺としては「1町が地図上で1分」「1マイルが地図上で1インチ」の方が理解しやすく、そのような縮尺で地図が作成された。縮尺の呼称もそのまま「一町一分」「1 inch to 1 mile」等であったが、十進表記だとこれらは1/36,000と1/63,360である。 ところが、メートル法の導入によって十進法以外の縮尺体系が不便となり、多くは1/50,000など十進法としてキリの良い縮尺に置き換わったが、一部に昔の縮尺体系が残っている場合もある。また、十進法でキリの良い縮尺に置き換えた後に、たとえば1/25,000の地図において「2 1/2 inch to 1 mile」と近似縮尺を表示する場合がある(2.5 inch to 1 mile は 1/25,344)。
※この「十進法以外の縮尺」の解説は、「縮尺」の解説の一部です。
「十進法以外の縮尺」を含む「縮尺」の記事については、「縮尺」の概要を参照ください。
- 十進法以外の縮尺のページへのリンク