北松浦の収穫儀礼
名称: | 北松浦の収穫儀礼 |
ふりがな: | きたまつうらのしゅうかくぎれい |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | きねかけ祭り保存会,お歳入れ保存会 |
選択年月日: | 1980.12.12(昭和55.12.12) |
都道府県(列記): | 長崎県 |
市区町村(列記): | 佐世保市,北松浦郡江迎町 |
代表都道府県: | 長崎県 |
備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 長崎県北松浦郡の一部の地域にキネカケ祭り、オクライレと呼ばれる収穫儀礼の行事が伝承されている。この行事は、伝承地によって細部においては相違するが、ほぼ共通して行なわれる次第は、まず氏神の社前において収穫感謝の神事をし、次いで決まりの祭り当番であるセシュ(施主)家において、新穀のシトギ搗きをし、のち屋内の釜神様の前で神事をなし、続いて新藁で編んだ莚にシトギを搗くのに使用した二本の竪杵を包みこんで納戸へ押し入れ、また繩をつけて引き入れたりすることである。 シトギ搗きは、両親の揃った男女各一人が交互に搗く憤わしであり、それに使った竪杵をそのまま結んで莚に包みこみ、施主夫婦が二手に分かれて引きあったり、あるいはホネヤクと呼ばれる介添役が加勢してそれを納めるなど、ムラ人の見物する眼前で素朴な形態で行なわれる。いわゆる類感呪術の一面がうかがわれる地域的特色ある収穫儀礼として記録保存の必要がある。 |
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