勝敗論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/24 03:20 UTC 版)
「ジョン・ボイド (軍人)」の記事における「勝敗論」の解説
詳細は「OODAループ」を参照 ボイドは、軍事著作家としては珍しく、正規の書物や論文ではなく、主にスライド・シートの形式をとって発表を行なってきた。その集大成とされるのが勝敗論(A Discourse on Winning and Losing)で、これは327ページ、所要時間15時間の一大ブリーフィングに相当する。 その中核となるのが、OODAループとして有名な意思決定理論である。これは、ボイド自身も経験した朝鮮戦争の航空戦についての洞察を基盤にして、指揮官のあるべき意思決定プロセスを分かりやすく理論化したものである。すなわち、監視(Observe)- 情勢判断(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルを繰り返すことによって、健全な意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されている。 1975年、ボイドは退役し、以後、13年間に渡って、国防総省等へのコンサルタント業務に就くこととなった。彼は、非常に質素な住居に住んでいたことからゲットー大佐と渾名されていたにも拘らず、ほぼ無償に等しい給与しか受け取らなかった。
※この「勝敗論」の解説は、「ジョン・ボイド (軍人)」の解説の一部です。
「勝敗論」を含む「ジョン・ボイド (軍人)」の記事については、「ジョン・ボイド (軍人)」の概要を参照ください。
- 勝敗論のページへのリンク