制御の規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/10 06:47 UTC 版)
「アナログシンセサイザー」の記事における「制御の規格」の解説
アナログシンセサイザーは、大別して2種類の情報を電圧として送受信する事で各機能を制御する。 GATE 信号のオン/オフの情報。音の長さを制御する。 CV コントロールド・ボルテージの略。音程を初め各機能の値を制御する。 電圧制御式の先駆的存在であるモーグ・シンセサイザーは、この制御電圧を「1オクターブ/1ボルト」と定義し、他のメーカーも概ねこれに倣った(MSシリーズ以前のコルグ等「周波数/ボルト」を採用した機種も存在する)。このため、シンセサイザーはメーカーの別に関りなく制御信号をケーブルで接続して混合使用する事が可能であり、任意のメーカーの鍵盤やシーケンサーで異なったメーカーの音源を制御する事も可能だった。 ただし単音1つにつき、CVとGATEの情報をそれぞれ別のケーブルで送る必要があった。そのため、配置や接続に必要な機材と手間は膨大なものとなり、精密機械であるシンセサイザーの接続であるがゆえのトラブルも少なくなかった。さらに、ポリフォニックシンセサイザーの登場で、送受信情報量が増加した。これらの状況に対して各メーカーはそれぞれ独自の対応規格を考案していたが、デジタル技術の進展に伴い、1983年にメーカー間の協議で「MIDI」が正式に規格化された。 当該規格の詳細は「CV/Gate」を参照。
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