初期職業教育訓練
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:04 UTC 版)
ドイツにおいては義務教育は15歳までであるが、前期中等教育段階を終えると、ギムナジウム上級段階に進むか職業訓練制度に進むかを選択する必要がある。進路に就職を選んだものは18歳に達するまで、原則として企業と訓練契約を結んで仕事に就くかたわら(企業における訓練)、職業学校に通学して職業訓練を受ける義務がある(デュアルシステム)。訓練の職種は、およそ350種ほど。学校での学習が中心の初期職業教育学校に進む場合もある。 デュアルシステム Berufsschule(職業学校、定時制職業学校、職業訓練学校、職業教育学校、ベルーフスシューレ) デュアルシステムでは実践的部分を企業、理論的部分を職業学校で学ぶ。 Berufsbildungswerk(職業訓練センター、職業訓練学校) デュアルシステムのもとで障害を持つ人が支援を受けながら企業でのワークショップと職業学校での座学を受けながら専門技術を学ぶ機関である。 初期職業教育学校 Berufsgrundbildungsjahr(職業基礎教育年) 学校形態またはデュアルシステム(二元制度)で行われる初期職業教育の一年目を独立させたシステム。 Berufsfachschule(職業専門学校) 一定の公認訓練職種の修了証を得るためまたは学校でのみ得られる職業訓練修了証を得るために設けれた学校。 これらの学校からさらに上級の学校(職業上構学校や専門上級学校)に進む場合もある。 Berufsaufbauschule(職業上構学校) 職業学校よりさらに高度な一般的専門理論的教育を行う学校。 Fachoberschule(職業専門学校) 実科学校修了証またはそれと同等と承認された修了証の取得者を入学条件とする一般的専門理論的な実践的知識や能力を身につけることを目的とする学校。
※この「初期職業教育訓練」の解説は、「職業訓練」の解説の一部です。
「初期職業教育訓練」を含む「職業訓練」の記事については、「職業訓練」の概要を参照ください。
- 初期職業教育訓練のページへのリンク