初期・伝言ダイヤルの問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 23:00 UTC 版)
「伝言ダイヤル」の記事における「初期・伝言ダイヤルの問題点」の解説
NTTでは「サークルなど仲間内での情報伝達目的」のためのサービスとして提供を開始したが、サービス開始後ほどなくして特定のボックス番号・暗証番号の組み合わせのボックスが通称「オープンボックス」として誰でもメッセージを録音・再生できる場所として使われるようになった。またここから派生して特定の4桁の番号の組み合わせを利用した伝言ボックスも多く作られ、一種のチャットルームのような使われ方をされた。 伝言サークルとして8818(パパイヤ)、0183(オイワサン)、4649(ヨロシク)、4919(ヨクイク)、0213(オニイサン)、1919(イクイク)、0721(オナニー)、8823(ハヤブサ)、5572(ココナッツ)、8083(ヤオヤサン)、0999(スリーナイン)、3751(ミナコイ)、8107(ハテナ)等が有名。 この結果として伝言ダイヤル上で知り合った男女がその後交際に発展するなど、1980年代末にはいわゆる出会い系サービスの走りとして一時人気を博したが、その後援助交際や未成年の性交などの温床となっているとしてダイヤルQ2などと共にその利用が社会問題化した。また同時にオープンボックスがダイヤルQ2業者の音声広告等で埋め尽くされるようになり、出会い系サービスとしての利便性が急速に低下したことも重なり、1990年代前半に急速に人気が沈静化した。 当時の伝言ダイヤルは、「0170-」の番号を通常一般に公開していなかったため、ダイヤル回線契約の電話からの利用は基本的にできなかった。また、各センターへの通話回線路の展開設定が限定規制されていたため、仕事の出張等で「エリア外に出ると利用できない」と言う不便性もあった。また録音件数が1連絡番号あたり10伝言と少なく、更に各伝言の長さもそれぞれ30秒以内で短く、録音保存時間も8時間しかなく使い勝手が悪かった。
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