初期の放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 05:50 UTC 版)
BBCは、新しい局のアイデンティティを確立し、視聴者をひきつけるために、ぜいたくな番組を投入した。ジョン・ゴールズワージーの『フォーサイト・サガ』のドラマ化で、ベテランの俳優であるケネス・モアとエリック・ポーター (Eric Porter) を配した。このドラマは、当時テレビを視聴することのできた900万人のうち、3人に2人までが見たという成功を収め、BBC2は人々の間に定着した。 他の2局(BBC1とITV)と異なり、BBC2はUHF(走査線625本)のみで放送しており、VHF(走査線405本)受像機では受信できなかった。このため、2つの方式双方を受信できる受像機の市場が生み出されることとなる。また、初期の放送の技術的な問題点としては、アメリカ製のビデオテープが放送できなかったことが挙げられる。これは、アメリカのNTSC規格との変換技術が未確立だったためであり、これはジェームズ・レッドモンド (James Redmond) を長とする委員会で解決されることになる。 1967年7月、BBC2はPALシステムを用いてレギュラーのカラー放送を行う、ヨーロッパ初の放送局となった。13回シリーズの「シヴィライゼーション」 (Civilisation) は、西洋美術・西洋文化の2世紀を新しいカラー放送システムで称える作品として制作された。BBC1とITVのカラー放送はこれより遅れ、1969年11月15日、2局同時に開始している。
※この「初期の放送」の解説は、「BBC Two」の解説の一部です。
「初期の放送」を含む「BBC Two」の記事については、「BBC Two」の概要を参照ください。
- 初期の放送のページへのリンク