初代 (2011年 - 2019年) L538
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「ランドローバー・レンジローバーイヴォーク」の記事における「初代 (2011年 - 2019年) L538」の解説
2009年3月11日、英国政府はイヴォークの生産をリヴァプールヘイルウッド工場とすることを条件に、ランドローバーに2700万ポンドの助成を行うと発表した。これにより同社のラインナップに新しいモデルが追加されることが確定した。LRXコンセプトは3ドアであったが、量産車には5ドアモデルも含まれる。 2010年9月、パリモーターショーで「レンジローバー イヴォーク」を出展。 ボディーバリエーションには3ドアのクーペと5ドアがあり、グレードは、デザインテーマとして最も当初のコンセプトに近い Pure(クーペ、5ドア)、レザーとウッドのインテリアを持つ豪華仕様の Presitige(5ドアのみ)、20インチホイールとそれに合わせたセッティングの足回りを持つスポーツバージョンの Dynamic(クーペのみ) が設定されている。 2011年4月、価格が発表された。最も安い前輪駆動の Pure (eD4エンジン、5ドア、MT)で27,955ポンド、最も高い四輪駆動の Dynamic (Si4エンジン、3ドア、AT)モデルで44,320ポンドである。 前述の環境対策に不可欠な軽量化の他、LRXコンセプトで示した低いシルエットと必要最低限のヘッドクリアランスの両立、同社が創業時から訴求してきた高いオフロード性能といった相反する条件を満たすため、ランドローバーグループで最も小型のフリーランダー2のプラットフォームをベースとし、約90%の部品を刷新することでまとめ上げた。 エンジンはフォード系のエコブースト直列4気筒ターボ204PT型。 トランスミッションには、アイシンAW(現:アイシン)・TF-80 SC型6速ATと、アイシンAI(現:アイシン)・BG6型6速MTを採用し、ATはダイアル式セレクターとなっている。2014年モデルより世界初の乗用車向け9速ATであるZF・9HPが搭載され、エンジンの回転数を低く抑えることにより、高速巡回時の快適性とノイズの低減、燃費の向上を図り、JC08モードでは10.6km/Lを記録した。 イヴォークは新しいラグジュアリーコンパクトSUVとして旋風を巻き起こし、ランドローバー史上最速となるわずか4年で販売台数50万台を突破。さらに初代の累計販売台数は、グローバルでは80万台以上、日本国内では1万台を超えたしたという。
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