列島改造論による建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:57 UTC 版)
「グリーンピア」の記事における「列島改造論による建設」の解説
根拠法は1961年(昭和36年)10月に成立した年金福祉事業団法で、同法により年金被保険者らの「福祉の増進に必要な施設の設置又は整備を促進する」ことが規定され、建設が可能となった。同法に基づき、同年11月25日に厚生省所管の特殊法人として年金福祉事業団が設立された。 1972年(昭和47年)7月、第1次田中内閣が発足。日本列島改造論を掲げた田中角栄が内閣総理大臣に就任した。同年8月、田中は首相の私的諮問機関として日本列島改造問題懇談会を設置した。これに促されてグリーンピア構想が具体化し、同年8月に厚生省年金局と大蔵省理財局がグリーンピア設置に合意した。 1975年(昭和50年)7月にはグリーンピア建設の「全体基本計画」が発表された。1980年(昭和55年)から建設が開始され、小泉純一郎が厚生大臣を務めていた1988年(昭和63年)まで建設が続けられた。日本全国の13箇所(北海道・本州・四国・九州の13道県)に設置された。 グリーンピアは、厚生年金保険及び国民年金の受給者が、生きがいある有意義な老後生活を送るための場を提供するとともに、これら年金制度の加入者及びその家族等の有効な余暇利用に資することを目的として、年金福祉事業団が大蔵省資金運用部から財政投融資による貸付けを受けて設置し、地方公共団体等に委託して運営していた。
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