出版業と作家業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 03:25 UTC 版)
「ベルナール・マクファデン」の記事における「出版業と作家業」の解説
マクファデンは1899年に『フィジカルカルチャー』(Physical Culture)誌を創刊し、1912年8月号まで編集者を務めた。長年にわたって編集長を務めたフルトン・アウスラー(英語版)の支援の下で、マクファデンは『リバティ(英語版)』(Liberty)、『トゥルー・ディテクティブ(英語版)』(True Detective)、『トゥルー・ストーリー(英語版)』(True Story)、『トゥルー・ロマンス』(True Romances)、『ドリーム・ワールド』(Dream World)、『ゴースト・ストーリーズ』(Ghost Stories)、映画雑誌『フォトプレイ(英語版)』(Photoplay)、タブロイド紙『ニューヨーク・イブニング・グラフィック(英語版)』(The New York Evening Graphic)などの出版帝国を築き上げた。スポーツ雑誌『スポート』は、タイム社の『スポーツ・イラストレイテッド』誌が登場する以前は最も人気のあるスポーツ雑誌だった。 『ゴースト・ストーリーズ』などは、当時急速に成長していたパルプ雑誌の方向性を示すものであったが、大判の雑誌であり、ほとんどの物語が、マクファデンが自ら語るという形式(confessional writing)だった。1928年には、マクファデンは『レッド・ブラッド・ストーリーズ』(Red Blooded Stories、1928-29年)、『フライング・ストーリーズ』(Flying Stories、1928-29年)、『テイルズ・オブ・デンジャー・アンド・デリング』(Tales of Danger and Daring、1929年)などで、より露骨なパルプ雑誌への進出を果たしたが、これらは全て失敗した。1929年、マクファデンはハロルド・ハーシー(英語版)のパルプ・チェーンであるグッド・ストーリー・マガジン社に出資した。『ゴースト・ストーリーズ』や『フライング・ストーリーズ』のようなマクファデンのタイトルは、グッド・ストーリー社の出版物として継続された。他にも『スリルズ・オブ・ジャングル』(Thrills of the Jungle、1929年)や『ラブ・アンド・ウォー・ストーリーズ』(Love and War Stories、1930年)のような、マクファデンによるパルプを意図した作品は、『グッド・ストーリー』誌に掲載されたものである。1931年、マクファデンはマッキノン=フライ雑誌出版社を買収し、SF小説雑誌の草分けである『アメージング・ストーリーズ』を始めとするいくつかの雑誌の出版権を手に入れた。これらの雑誌はテック出版(Teck Publications)の名前で発行された。これにより、グッド・ストーリー社はマクファデンにとっては不要になり、ほぼすぐに同社への資金援助を取り下げた。1938年、テック出版の雑誌をZiff Davis社に売却し、マクファデンはパルプ雑誌の分野から手を引いた。 マクファデンはまた、The Virile Powers of Superb Manhood(素晴らしい男らしさの剛健な力、1900年)、MacFadden's Encyclopedia of Physical Culture(マクファデンのフィジカルカルチャー百科事典、1911-1912年)、Fasting for Health(健康のための断食、1923年)、The Milk Diet(ミルクダイエット、1923年)などの健康に関する多くの記事や書籍を執筆した。
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