冷房改造・名鉄600V区間全廃に伴う廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 03:56 UTC 版)
「名鉄モ590形電車」の記事における「冷房改造・名鉄600V区間全廃に伴う廃車」の解説
ローカル線のサービス向上の一環として、1999年(平成11年)にモ592が、翌2000年(平成12年)にはモ591がそれぞれ冷房化改造を施工された。冷房装置は三菱電機製CU77A型で、冷房用電源である静止形インバータ(SIV)とともに屋上に搭載されている。冷房装置搭載に伴う車体補強と同時に、標識灯の角型2灯化、正面行先表示幕の再設置が行われて、正面から受ける印象に変化が生じている。なお、モ593は冷房化改造の対象から外れて、その後も非冷房仕様のまま使用された。 その後、美濃町線を含めた600V区間の路線全線廃止が決定した2004年(平成16年)には、モ593がかつて軌道線区間用車両の標準塗装であったクリーム色と緑色のツートンカラーに塗装変更され、有終の美を飾った。そして2005年(平成17年)3月31日の美濃町線廃止に伴い、同日付で全車廃車となった。廃車後、冷房車であるモ591・592は土佐電気鉄道へ譲渡され、モ593は台車と主電動機のみが同社へ譲渡された。その後モ593は豊橋鉄道モ3100形電車の廃車発生品の台車と組み合わされて、旧美濃駅構内で静態保存されているが、2011年3月9日に発生した美濃駅東側民家の火災に巻き込まれて延焼。現在は修復が完了している。
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