再発見と商品化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:55 UTC 版)
「Keep Calm and Carry On」の記事における「再発見と商品化」の解説
2000年、ノーサンバーランドのアニックにある古書店のバーター・ブックスで、オークションで落札した書籍の箱の中から "Keep Calm and Carry On" の大きなポスターが再発見された。イギリス政府によって作成されてから50年以上経過していたため、王冠の著作権は消滅しており、パブリックドメインの状態にある。店がこのポスターを額に入れて壁にかけたところ、客からの反響が大きく、店では販売する代わりに複製を売り始めた。2005年頃からメディアに取り上げられて社会現象が起こり、このポスターを複製販売する業者が増えたほか、このポスターの柄をあしらった衣服、マグカップ、ドアマット、その他さまざまな商品が発売され、パロディの題材(例えば、王冠を上下逆にして「Now Panic and Freak Out (パニックを起こして大騒ぎしろ)」と書かれている)にもなった。 このポスターが流行した原因は、「イギリスの気質と光景に対する郷愁」にあるとエコノミストのコラムで指摘されている。それによると、このポスターは「爆弾が降る中でも勇気と不屈の意思を秘め、紅茶を入れていたというイギリスの伝説的イメージを直接刺激するものだ」としている。このメッセージは、2000年代後期の世界金融危機や、イギリスの病院で非公式なモットーとして用いられた。ポスターの画像を使った商品はアメリカの金融機関や広告業者によって大量に注文され、またドイツでも有名である。
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