内藤隆世とは? わかりやすく解説

内藤隆世(ないとう たかよ) ????~1557

◇父:内藤興盛? 内藤隆時?
 周防・大内氏臣。姉婿重臣陶隆房(晴賢)が当主義隆に謀反した際には、これに与して次期当主義長に仕えた。しかし、晴賢が安芸毛利氏敗死して、その侵攻を受けると、義長を守って長門且山城で戦う。この時、隆世の命と引換に義長の命を助ける約で、自刃して果てた。又、義長も約に反して開城後長福寺にて攻められ自刃して果てている。

内藤隆世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/11 16:25 UTC 版)

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内藤隆世
時代 戦国時代
生誕 天文5年(1536年
死没 弘治3年4月2日[1]1557年4月30日
別名 受領名:弾正忠[1]、彦太郎[1]、修理進[1]、下野守[1]
墓所 功山寺山口県下関市
主君 大内義長
氏族 内藤氏
父母 父:内藤隆時[1]、母:不明
兄弟 隆世、女(陶晴賢室)
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内藤 隆世(ないとう たかよ)は、日本の戦国時代武将守護大名大内氏の家老内藤氏の当主。大内義長に最後まで仕え、長門守護代を務めた。

生涯

家督相続

父内藤隆時が早世していたため、天文20年(1551年)、義兄の陶隆房(晴賢)が大内義隆に謀反(大寧寺の変)した直後に隠居した祖父興盛の跡を継ぎ家督を相続した。変の後に大友氏から迎えられた大内義長の元で、実権を握る晴賢と共に大内家重臣となった。

晴賢敗死後の混迷

弘治元年(1555年)の厳島の戦いには参加しなかった。この戦いで晴賢が毛利元就により敗死すると、大内氏家中は激しく動揺する。そんな中、先に晴賢に誅殺されていた杉重矩の子重輔が突如挙兵し、陶氏の居城富田若山城を攻撃、晴賢の子長房を攻め滅ぼす事件が起きる。

晴賢の義弟であった隆世はこれを知ると義長の制止を振り切り、陶氏旧臣の求めに応じ翌弘治2年(1556年)に出陣、山口市街が灰燼に帰す激戦の末に重輔を死に追いやった。しかしこの内紛は大内氏家中をますます混乱、弱体化させてしまう結果となる。また、内藤氏も叔母尾崎局毛利隆元の正室だったことから、親陶氏の隆世派と親毛利氏の叔父隆春派に分裂してしまう。

一方、毛利氏はこの混乱に乗じ周防に勢力を広げていく(防長経略)。各地で国人達による激しい抵抗を受けるも、弘治3年(1557年)には1年間にも及ぶ攻防を繰り広げた沼城が陥落、城主山崎興盛は自刃し、大内氏の頽勢は覆いがたいものとなった。この間、隆世は義長に勧め、高嶺城築城、大内館の堀拡充など毛利氏防衛のため対策に努めるが、家臣の内応が相次ぎ、山口を維持できなくなる。

最期

隆世は義長と共に高嶺城を出て山口を脱出、長門に逃れ内藤氏の居城勝山城に入り抵抗する。毛利軍も長門に進軍したが、勝山城は堅固でなかなか落ちない。元就は家臣の福原貞俊に命じ、隆世が切腹、開城すれば義長を助命するという条件で降伏を勧告させた。隆世はこれを受け入れ、4月2日、毛利側の検使により自刃し、城は開城した。

その後、義長と陶晴賢の孫鶴寿丸は長府の長福寺(現功山寺)に入ったが、毛利軍が寺を包囲し翌3日義長は自害を強いられ、大内氏は滅亡する。そして鶴寿丸はお守り役により刺殺された。

こうして内藤氏の嫡流は断絶したが、隆春が毛利家に降ったため内藤家は毛利家家臣として存続した。

脚注

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  1. ^ a b c d e f 今井尭ほか編 1984, p. 344.

参考文献

先代:
興盛
周防長門内藤氏当主
1551年 - 1557年
次代:
隆春



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