内環状線 (郡山市)とは? わかりやすく解説

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内環状線 (郡山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 16:24 UTC 版)

磐越西線陸橋付近

内環状線(うちかんじょうせん)は、郡山市安積町荒井あさか野バイパスとの交差点から市役所付近の市街地を経て市街地をほぼ一周し、郡山市昭和東部幹線との交差点までを結ぶ計画の道路である。

現在、国道288号富久山バイパス接続予定地点から国道288号と交差して福島県道65号小野郡山線に至る区間が未開通である。

概要

郡山市は、JR郡山駅前付近から郡山市役所付近にかけて市街地が東西に広がっている。このため、市街地を東西に結ぶ道路としては、うねめ通りさくら通り文化通り静御前通りが作られたが、これらを結んで南北に通る道路が少なく、特に1990年代あさか野バイパス全通までは、市街地付近の国道4号(現・昭和通り[1]は慢性的な渋滞に悩まされていた。

そこで、市街地への自動車の流入を防ぐ環状道路として、内環状線の原型となる道路が1933年昭和8年)に都市計画決定された[2]。その後の修正等を経て、現在の計画では全長は14.5kmで全線、片側2車線[3]

その後、東北自動車道郡山南インターチェンジが設けられることになり、市街地からのアクセス道路としての役割も考慮された。

1990年代までに安積町付近の郡山南インター線から市街地北西の富田町までと、市街地北方の富久山町部分が開通し、その間の未開通部分は、土地区画整理事業と合わせて工事が進められていた。

2000年代初期には、福島県道65号小野郡山線から終点となる東部幹線との合流点までが開通、2008年平成20年)10月7日には、福島県道296号荒井郡山線JR磐越西線を跨ぐ陸橋が開通した。2010年(平成22年)12月21日には、左記の陸橋から郡山インター線までの区間が開通した。その後は市内横塚地区で工事が進められている。

2010年(平成22年)2月には、国道288号富久山バイパスの富久山大橋開通により磐越自動車道郡山東インターチェンジへのアクセスにも利用できるようになった。

概ね10年以内に開通させるべき道路として位置づけられているが、土地の買収交渉の難航等から開通が大幅に遅れており、市街地東方の未開通部分は、開通のメドはたっていない。2019年令和元年)には都市計画決定から86年経っても完成しない道路として、日本経済新聞で取り上げられた[2]。安積町荒井字大池下(国道4号交点)から八山田5丁目(国道288号オーバーパス部)にかけてが郡山市道1-30号荒井八山田線、八山田5丁目から未供用区間を挟み昭和2丁目(東部幹線交点)までが郡山市道1-53号昭和二丁目八山田線に指定されている。

1981年昭和56年)に郡山商工会議所が、郡山総合体育館前の当道路に「すずかけ通り」の愛称をつけた[4]

道路施設

  • 南川橋
    • 全長:47.0m
    • 幅員:23.5m
    • 竣工:1984年[5]
    • 形式:単径間鋼桁橋[6]
久留米2丁目から大槻町字牛道に跨り、一級水系阿武隈川水系南川を渡る。
  • 富田橋
    • 全長:44.6m
    • 幅員:23.5m
    • 竣工:1986年[5]
    • 形式:2径間PC桁橋[6]
並木2丁目から備前舘2丁目に跨り、一級水系阿武隈川水系逢瀬川を渡る。
  • 富田東大橋
    • 全長:124.9m
    • 幅員:25.0m
    • 竣工:2008年[5]
富田東2丁目から4丁目に跨り、JR磐越西線とそれに並行する福島県道296号荒井郡山線を渡る。
  • 末広跨道橋
    • 全長:28.8m
    • 幅員:20.0m
    • 竣工:1991年[5]
八山田5丁目から富久山町八山田字向作に跨り、国道288号本線(旧国道4号)を渡る。

地理

交差する道路

沿道

その他

街路樹としてプラタナス(スズカケノキ)が植えられている。

全通しても内環状線だけで市内を一周することはできないが、昭和から東部幹線に入り、安積町笹川のケーヨーデイツー前から南インター線に入ると市街地を一周できることになる。

脚注

関連項目




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