兵装近代化型(旅大III型; 051DT/G/GII型)
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「旅大型駆逐艦」の記事における「兵装近代化型(旅大III型; 051DT/G/GII型)」の解説
旅大III型 (051GII型): 「珠海」(166) 1991年、051D型の1隻である「開封」(109)は、フランスから輸入したクロタル8MS個艦防空ミサイル・システム(8連装発射機とカストールII火器管制レーダー)を搭載する改修を受けた。またこれを活用するため、戦術情報処理装置として「済南」(105)と同じくTAVITACを搭載したほか、対空捜索レーダーもDRBV-15「シー・タイガー」に換装されて、実用試験に供された。また高角機銃も、スウェーデン・ボフォース社とイタリア・ブレダ社のコンパット・フォーティ 40mm連装機銃の技術を導入した76A型37mm連装機関砲に変更された。これらの改修を受けて051DT型と称されるようになっており、また同年、051Z型であった「大連」(110)も同様の改修を受けた。 更に、これらの改修艦と同様の欧米系装備を施した新造艦として、1988年より2隻の建造が開始され、1990年に051G型の「湛江」(165)が、1991年に051GII型の「珠海」(166)が就役した。051GII型は艦対艦ミサイルや対潜戦システムに改良を加えられている。これらは、個艦防空ミサイル・システムとしてクロタルの国産化版であるHHQ-7を搭載したほか、特に051GII型では、ソナーを船首装備のDUBV-23および可変深度式のDUBV-43の組み合わせに変更するとともに、イタリア製のB515をベースとした3連装短魚雷発射管が搭載されており、Yu-7短魚雷(A244およびMk.46短魚雷の山寨版)を発射できる。また051GII型では、後檣上に051Z型と同型の3次元レーダーである381型レーダーを備えている。 また艦対艦ミサイルは、051G/GII型ではYJ-8の4連装発射機を4基備えていたが、新型のYJ-83に後日換装しており、051DT型でも同様の換装を行っている。 #艦名(英語表記)進水就役退役所属備考051DT型/051Z改修型109 開封(Kaifeng) 1977年10月28日 1982年 2019年5月16日 北海艦隊 1991年に改修後、051DT型として再就役。 110 大連(Dalian) 1979年6月25日 1984年 1991年に改修後、051Z改修型として再就役。 051G/GII型165 湛江(Zhanjiang) 1990年 1990年 2020年8月28日 南海艦隊 166 珠海(Zhuhai) 1991年
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