兵種・専業部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 20:06 UTC 版)
「中国人民解放軍空軍」の記事における「兵種・専業部隊」の解説
空軍の兵種は、資料により記述が異なる。中国の2013年国防白書『中国の武装力の多様な運用』では、「航空兵」「地上防空兵」「レーダー兵」「空挺兵」「電子対抗部隊」等としている。 2012年に五洲伝播出版が出版した一般向け広報書は、「航空兵(空军航空兵)」「地対空ミサイル兵(地空导弹兵)」「レーダー兵(雷达兵)」「通信兵(空军通信兵)」「空挺兵(空降兵)」を挙げこれを伝統五大兵種とし、そのほかの主要な兵種として「電子対抗兵(电子对抗兵)」「化学防護兵(防化兵)」を挙げている。 2006年出版の共産党幹部向けテキスト『新世紀新段階の国防と軍隊の建設』は、「航空兵(航空兵)」「地対空ミサイル兵(地空导弹兵)」「高射砲兵(高射炮兵)」「空挺兵(空降兵)」並びに、「通信(通信)」「レーダー(雷达)」「電子対抗(电子对抗)」「化学防護(防化)」「技術偵察(技术侦察)」等の専業部隊を挙げている。 2010年に米国空軍情報組織が公表したリポート"People's Liberation Army Air Force 2010"は、ほぼ共産党幹部向けテキストに沿った内容となっているが、専業部隊の「レーダー部隊」については1957年に空軍と防空軍が合併した時に兵種の「レーダー兵」に格上げになったものの、2000年代初頭に再び専業部隊の「レーダー部隊」に格下げになったと指摘している。 更に2012年に米国の専門家集団が執筆した中国人民解放軍の組織構成に関するリポートは、米国空軍情報組織にほぼ沿った内容となっているものの、2000年代初頭の「レーダー兵」の格下げについては触れていない。 総合すると、「地対空ミサイル兵」「高射砲兵」は合併し「地上防空兵」と成ったか、「地対空ミサイル兵」を「地上防空兵」に改称し「高射砲兵」を廃止した可能性があるが、プロパガンダの可能性も排除できない。よって共産党幹部向けテキスト、米国空軍情報組織リポートおよび米国の専門家集団のリポートの主張を採用し以下に記す。
※この「兵種・専業部隊」の解説は、「中国人民解放軍空軍」の解説の一部です。
「兵種・専業部隊」を含む「中国人民解放軍空軍」の記事については、「中国人民解放軍空軍」の概要を参照ください。
- 兵種専業部隊のページへのリンク