兵庫県の被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 15:19 UTC 版)
兵庫県内では、200人を超える死者を出した。播磨地方はため池の多い地域であるが、これらが次々に決壊して下流域を浸水させた。 加古川水系の河川では堤防決壊6か所、橋道路災害12か所に及び、特に美嚢川流域(美嚢郡)では死者31名を出した。喜瀬川では上流部のため池長法池が決壊して氾濫流が天満大池・河原山池に流れ込み、河原山池の堤防が決壊、下流域が浸水した。明石川では本流・支流をあわせて決壊23ヶ所・橋梁流失12ヶ所。 明石郡大久保町(現在は明石市域)では約30ヵ所のため池(釜谷池群)が決壊し、大量の水が低地に浸水をもたらし、17人が死亡した(地元では「大久保大水害」の名で記憶されている)。明石署管内では死者18人・負傷者4人・行方不明11人、船舶沈没3隻の被害が出た。 神戸海洋気象台では8日に時間雨量65.6mmを記録。六甲山地では河川決壊破損87か所、道路決壊破損141か所、橋梁被害61か所の被害が出、神戸市域でも浸水が発生した。
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