共産主義者の政権獲得における回復領の役割
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「回復領」の記事における「共産主義者の政権獲得における回復領の役割」の解説
民主主義的な正当性の裏付けを欠き、赤軍と保安省秘密警察の支持、テロとプロパガンダだけを支えとしていた共産主義政権は、反ドイツのプロパガンダを通して自己正当化を図った。ドイツの「報復主義」が、恒久的なドイツからの脅威として喧伝され、共産主義者だけがポーランドの永続的な回復領の確保を補償し、保護し得るのだとする主張が展開された。当時、国民統一臨時政府で副首相兼回復領担当相だったヴワディスワフ・ゴムウカは、1945年5月のポーランド労働者党中央委員会で、次のように断言している。 西部領土の存在は、政府が人民の支持を得ている理由のひとつである。それは対立する多様な要素を中和し、人民をひとつにする。西方への拡大と農業の改革は、国民を国家と強く結びつけるだろう。いかなる退却も、我々の国内における立場を弱体化させかねない。 — 当時の政権による、「所有者を失った資産」の人民への再分配は、幅広い層からの共感を獲得していた。
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