全英女子オープンゴルフとは? わかりやすく解説

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全英女子オープン

(全英女子オープンゴルフ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 10:18 UTC 版)

女子オープン
The Women's Open
トーナメント情報
創設 1976年
開催地 イギリス
開催コース 持ち回り
基準打数 持ち回り
ヤーデージ 持ち回り
主催 The R&A
ツアー LPGAツアー (1984, 1994-)
LET
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 900万ドル (2023年)[1]
開催月 8月
最高記録
最少打数 269 カリー・ウェブ (1997)
269 カレン・スタップルズ (2004)
通算スコア –19 同上
最新優勝者
リディア・コ(2024年)
テンプレートを表示

AIG女子オープン英語: AIG Women's Open)は、イギリスで開催される女子ゴルフメジャー選手権の一つ。英語での選手権名は "The Women's Open"(ザ・ウィメンズ・オープン(直訳では "女子オープン"))であり、全英やゴルフという表現は含まれない。

概要

主催はThe R&Aであり、運営はIMGが行っている。2016年まではレディース・ゴルフ・ユニオン(LGU)が主催していた。男子のジ・オープンに相当する。毎年開催コースが持ち回りで変わるが、男子のジ・オープンと違いシーサイドリンクス(海岸に立地するコース)に開催を限るということはない。

1976年創設、1984年1994年以降LPGAツアーに組み込まれ、2001年からLPGAのメジャー選手権となった大会である。

開催は例年8月であるが、2012年ロンドンオリンピック開催の関係から9月13日から16日に開催された。

大会名

1987年から2006年まではシリアルメーカーであるウィータビックスがスポンサーで「ウィータビックス全英女子オープン」 (Weetabix Women's British Open)という名称だったが、2007年5月2日に当選手権の日本広報事務局から情報機器メーカーであるリコー冠スポンサーになることが発表され、名称も「リコー全英女子オープン」(RICOH Women's British Open)に改称して開催されることになり、2018年大会までこの名称で行われた。なお、2019年以降はアメリカン・インターナショナル・グループがタイトルスポンサーとなり「AIG全英女子オープン」(AIG Women's British Open)として開催。さらに2020年、AIGは2025年までタイトルスポンサー契約延長と同時に名称から「全英」(British)を外し、現名称の「AIG女子オープン」(AIG Women's Open)とした[2]

本選出場資格

重複は世界ランキングや世界アマチュアランキングで出場権繰り下げ(アマチュアでの出場資格は開催初日時点でアマチュアであること。)

歴代優勝者

LPGA認定以前

優勝者 国籍 スコア 開催地
1976 (a)ジェニー・リー・スミス イングランド 299 フルフォードゴルフクラブ
1977 ビビアン・サンダース イングランド 306 リンドリックゴルフクラブ
1978 (a)ジャネット・メルビル イングランド 310 フォックスヒルズゴルフ&カントリークラブ
1979 アリソン・シェアード 南アフリカ連邦 301 サウスポート&アインズデールゴルフクラブ
1980 デビー・マッシー アメリカ合衆国 294 ウェントワースクラブ
1981 デビー・マッシー アメリカ合衆国 295 ノーサンバーランドゴルフクラブ
1982 (a)マルタ・フィゲラスドッティ スペイン 296 ロイヤルバークデールゴルフクラブ
1983 開催なし
1984 岡本綾子 日本 289 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ
1985 ベッツィ・キング アメリカ合衆国 300 ムーアパークゴルフクラブ
1986 ローラ・デービース イングランド 283 ロイヤルバークデールゴルフクラブ
1987 アリソン・ニコラス イングランド 296 セントメリオンゴルフ&カントリークラブ
1988 コリン・デブナー オーストラリア 295 リンドリックゴルフクラブ
1989 ジェーン・ゲディス アメリカ合衆国 274 ファーンダウンゴルフクラブ
1990 ヘレン・アルフレッドソン  スウェーデン 288 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ
1991 ペニー・グライスウィッタカー イングランド 284
1992 パティ・シーハン アメリカ合衆国 207
1993 カレン・ルン オーストラリア 275

LPGA認定以降

優勝者 国籍 スコア 合計パー 開催地
1994 リサロッテ・ノイマン  スウェーデン 280 -8 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ
1995 カリー・ウェブ オーストラリア 278 -10
1996 エイミー・クライン アメリカ合衆国 277 -11
1997 カリー・ウェブ オーストラリア 269 -19 サニングデールゴルフクラブ
1998 シェリー・スタインハウアー アメリカ合衆国 292 +4 ロイヤルリザム&セントアンズ
1999 シェリー・スタインハウアー アメリカ合衆国 283 -5 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ
2000 ソフィー・グスタフソン  スウェーデン 282 -6 ロイヤルバークデールゴルフクラブ

メジャー昇格後

優勝者 スコア 合計パー 開催地 2位との差 2位(タイ) 賞金総額 (US$) 優勝賞金 (US$)
2001 朴セリ 277 -11 サニングデールゴルフクラブ 2打差 金美賢 英語版 1,500,000 221,650
2002 カリー・ウェブ 273 -15 ターンベリー 2打差 ミッシェル エリス
ポーラ・マルティ英語版
1,500,000 236,383
2003 アニカ・ソレンスタム 278 -10 ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ 1打差 朴セリ 1,600,000 254,880
2004 カレン・スタップルズ英語版 269 -19 サニングデールゴルフクラブ 5打差 レイチェル・ヘザリントン英語版 1,600,000 290,880
2005 張晶英語版 272 -16 ロイヤルバークデールゴルフクラブ 4打差 ソフィー・グスタフソン英語版 1,800,000 280,208
2006 シェリー・スタインハウアー 281 -7 ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ 3打差 ソフィー・グスタフソン
クリスティ・カー
1,800,000 305,440
2007 ロレーナ・オチョア 287 -5 セント・アンドリュース オールドコース 4打差 マリア・ヨルト英語版
李知映英語版
2,000,000 320,512
2008 申智愛 270 -18 サニングデールゴルフクラブ 3打差 ヤニ・ツェン 2,100,000 314,464
2009 カトリーナ・マシュー英語版 285 -3 ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ 3打差 カリー・ウェブ 2,200,000 335,000
2010 ヤニ・ツェン 277 -11 ロイヤルバークデールゴルフクラブ 1打差 キャサリン・ハル英語版 2,500,000 408,714
2011 ヤニ・ツェン 272 -16 カーヌスティ・ゴルフリンクス 4打差 ブリタニー・ラング英語版 2,500,000 392,133
2012 申智愛 279 -9 ロイヤルリバプールゴルフクラブ 9打差 朴仁妃 2,750,000 428,650
2013 ステイシー・ルイス 280 -8 セント・アンドリュース オールドコース 2打差 崔羅蓮英語版
朴熙栄英語版
2,750,000 402,583
2014 モー・マーティン英語版 287 -1 ロイヤルバークデールゴルフクラブ 1打差 馮珊珊
スーザン・ペターセン英語版
3,000,000 474,575
2015 朴仁妃[3] 276 -12 トランプ・ターンベリー 3打差 コ・ジンヨン 3,000,000 464,817
2016 アリヤ・ジュタヌガーン 272 −16 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ 3打差 イ・ミリム英語版
モー・マーティン
3,000,000 412,047
2017 キム・インキョン英語版 270 −18 キングスバーンズゴルフリンクス 2打差 ジョディ・エワート・シャドフ英語版 3,250,000 504,821
2018 ジョージア・ホール 271 −17 ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ 2打差 ポルナノン・ファトラム英語版 3,250,000 504,821
2019 渋野日向子[4] 270 −18 ウォーバンゴルフ&カントリークラブ英語版 1打差 リゼット・サラス英語版 4,500,000 675,000
2020 ソフィア・ポポフ英語版 277 −7 ロイヤルトルーンゴルフクラブ、オールドコース 2打差 シダパ・スワンナプラ英語版 4,500,000 675,000
2021 アンナ・ノルドクビスト英語版 276 −12 カーヌスティ・ゴルフリンクス 1打差 ジョージア・ホール
マデレーネ・サグストロム
リゼット・サラス
5,800,000 870,000
2022 アシュリー・ブハイ英語版 274 −10 ミュアフィールド プレーオフ 田仁智 7,300,000 1,095,000
2023 リリア・ヴ英語版 274 −14 ウォルトン・ヒースゴルフクラブ 6打差 チャーリー・ハル 9,000,000 1,350,000
2024 リディア・コ 281 -7 セント・アンドリュース オールドコース 2打差 リリア・ヴ 
申智愛
殷若寧 
ネリー・コルダ
9,500,000 1,425,000


a)はアマチュア

今後の開催予定

Year 回数 Course Location Dates 開催実績
2025 49th ロイヤルポースコールGC ウェールズ TBD

スミス・サルバー受賞者

本大会においては72ホールを完了し、かつアマチュアの最上位者(いわゆる「ローウェスト・アマチュア」「ベストアマチュア」と呼ばれる賞)に銀皿が授与される。アマチュアが全員予選落ち、もしくは決勝ラウンド進出後72ホール完了していない者は該当者なしとなる。メダルの命名者であるモリヤ・スミスはLGU元会長であった[5]

  • 1979 – Sue Hedges
  • 1980 – Marta Figueras-Dotti & Belle Robertson
  • 1981 – Belle Robertson
  • 1982 – Marta Figueras-Dotti
  • 1984 – Mary McKenna
  • 1985 – Jill Thornhill
  • 1986 – Vicki Thomas
  • 1987 – Joanne Furby
  • 1988 – Kathryn Imrie
  • 1989 – Joanne Morley
  • 1990 – Sarah Bennett
  • 1991 – 福嶋晃子
  • 1993 – Patricia Meunier & Joanne Morley
  • 1994 – Tina Fischer
  • 1995 – Lisa Dermott
  • 1996 – Barbara Hackett
  • 1997 – Silvia Cavalleri
  • 1999 – Giulia Sergas
  • 2001 – Rebecca Hudson
  • 2003 – Elisa Serramia
  • 2004 – Louise Stahle
  • 2005 – ミシェル・ウィー
  • 2006 – Amy Yang
  • 2007 – Melissa Reid
  • 2008 – Anna Nordqvist
  • 2010 – Caroline Hedwall
  • 2011 – ダニエル・カン
  • 2012 – リディア・コ
  • 2013 – ジョージア・ホール & リディア・コ
  • 2014 – Emma Talley
  • 2015 – Luna Sobrón
  • 2016 – Leona Maguire
  • 2017 – Sophie Lamb
  • 2018 – Atthaya Thitikul
  • 2019 – Atthaya Thitikul
  • 2021 – Louise Duncan
  • 2022 – Rose Zhang

放送

日本での放送

地上波

  • 日本での放送はテレビ朝日系列が放送しており、2006年に放送枠を拡大し予選2日間は金・土曜日0:10 - 4:00(木・金曜日深夜)、決勝2日間土・日曜日23:00 - 翌2:00(「熱闘甲子園」編成時間変更・競技終了まで放送)に変更され、一旦ANNニュースを挟みながらすべてネットワークセールスに編成された。2022年大会は、以下のタイムテーブルで生中継した。
  • 初日:深夜0:15~1:50
  • 2日目:深夜0:20~1:50
  • 3日目:深夜0:30~4:00 (最大1時間延長)
  • 最終日:夜11:30~翌4:00 (最大55分延長)
  • なお、7月下旬は平年、朝日放送テレビ制作「速報!甲子園への道」が0時台以後に放送されているが、当大会開催日は一律でこの大会終了後に放送される。また世界水泳選手権が行われる西暦奇数年度に以上の大会が重複して開催された場合、朝日放送テレビが朝日放送だった時代には、当時同局では23時台に放送していた「甲子園への道」が4時台・5時台に繰り下げられたこともあった。
  • 協賛は原則としてジ・オープンと同じである。しかし2007年から2018年まで特別協賛したリコーは2007年放送回のテレ朝での中継では筆頭協賛(1分以上)でなく、30秒以下の「ご覧のスポンサー」扱いであった。
  • 2008年~2018年はリコーをメイン提供とし、「ジ・オープン」と同じスポンサーなど加えた形になった。
  • 2019年以後は冠協賛スポンサーのFJネクストがメイン提供を務めている。
  • 提供クレジットはアナウンサー読み上げがなく、番組冒頭に4日間の大会を通してコマーシャルを提供するメイン協賛企業を明朝体で表示。その後、提供切り替えのところでは、大会トロフィーを模したCGにそのメイン協賛企業のカラーフォントによるクレジットを絡ませたもの+それ以外の協賛社については通常の字幕フォント(「提供」の文字入り)を表示する。
  • 2016年度は決勝ラウンドの最終日が東京都知事選挙の投開票日と被りなおかつ手前の日曜エンターテインメントが拡大版となり、「ビートたけしのいかがなもの会」を放送していた関係で23:25~翌2:30と遅い放送だった[6]。また、予選と決勝では実況アナが異なった[7][8]
  • テレビ朝日での放送は2023年大会をもって終了となった[9]

衛星放送

動画配信

脚注

  1. ^ 全英女子オープンの賞金総額は昨年から23%増 勝者には約2億円”. ゴルフネットワーク (2023年8月10日). 2023年8月13日閲覧。
  2. ^ Women's Open drops 'British' from title in sponsorship rebrand”. BBC Sport (2020年7月22日). 2020年7月22日閲覧。
  3. ^ 朴仁妃が逆転でメジャー4大会を制覇 宮里美香は7位 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2015年8月3日閲覧
  4. ^ 渋野初V!日本勢42年ぶり快挙/全英女子OP詳細 - ゴルフ”. nikkansports.com. 2019年8月4日閲覧。
  5. ^ https://issuu.com/lgucl/docs/lguyearbook2016 LGU 2016 Yearbook
  6. ^ 本来、途中に編成されるべき「ANNニュース」(8月1日の「GET SPORTS」代替)はなく放送されていた。
  7. ^ 予選を実況したあるアナウンサーがリオデジャネイロオリンピックジャパンコンソーシアムの実況アナウンサーとして現地に派遣されたため、決勝ラウンドの実況は野上慎平アナが担当した。
  8. ^ そのため、野上は自身がレギュラー出演している「モーニングショー」の8月1日放送分を欠席した。
  9. ^ a b テレ朝 全英女子OPも撤退 U―NEXTが独占生配信”. スポーツニッポン (2024年3月29日). 2024年3月29日閲覧。
  10. ^ 「メジャー第4戦!全英リコー女子オープン」WOWOWで初放送決定!WOWOWでは6月~9月まで毎月メジャー大会を生中継!!”. WOWOW (2017年5月30日). 2017年6月5日閲覧。
  11. ^ 伴修二郎 (2024年3月28日). “U-NEXT、ゴルフ「全英オープン」「AIG女子オープン」独占生配信”. PHILE WEB. 2024年3月29日閲覧。

外部リンク




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