全国学力・学習状況調査が始まるまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:51 UTC 版)
「全国学力・学習状況調査」の記事における「全国学力・学習状況調査が始まるまで」の解説
全国規模の学力調査は、全国学力・学習状況調査が開始されるまで、名前を変えて行われていた。1947年 - 1955年度では、国が主体では無く、地方自治体が中心になって、学力調査が行われた。これは、戦後の新教育での学力低下が社会問題となり、実態把握を目的として行われた。1956年からは、国が主体で「全国中学校一斉学力調査」(1956年 - 1966年、計11回、略称「学テ」)が行われた。全国中学校一斉学力調査は、最初の5年間は抽出式で行われ、学力の実態把握を目的として行われた。しかし、1961年からは、中学校2年生・3年生を対象に悉皆調査(全数調査)が行われた。学校や地域間の競争が過熱したこと、また教職員組合などによる反対運動が激化したこともあり、1964年をもって悉皆調査を中止した。翌1965年から抽出調査に切り替えて行われていたが、1966年に旭川学テ事件裁判の第一審で、国による学力調査は違法と認定されたため、この年をもって全面中止した。 その後、1976年の最終審で学力調査が合法とされて以降、1982年からは小中学生の一部を対象に「指導要領状況調査」という形で散発的に抽出調査が実施された。2002年からは高校生の一部を対象に学力調査が再開されていた。 「旭川学テ事件」も参照
※この「全国学力・学習状況調査が始まるまで」の解説は、「全国学力・学習状況調査」の解説の一部です。
「全国学力・学習状況調査が始まるまで」を含む「全国学力・学習状況調査」の記事については、「全国学力・学習状況調査」の概要を参照ください。
- 全国学力・学習状況調査が始まるまでのページへのリンク