入植時のボリビアの印象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 13:25 UTC 版)
「オキナワ移住地」の記事における「入植時のボリビアの印象」の解説
以下に「入国当時のボリビアに対する印象」の回答を示す。入植時の印象を尋ねたのは、より率直な意見を引き出せるという意図からである。 ボリビア移民の意識調査「入国当時のボリビアに対する印象(入国当時家長だったもの)日本で想像していたものと現実の差」オキナワ移住地サンフアン移住地サンタ・クルス非常に良かった6.1% 4.8% 6.5% かなり良かった22.0% 11.4% 15.2% 少し悪かった15.9% 12.4% 2.2% かなり悪かった18.4% 21.9% 21.7% 非常に悪かった24.4% 46.7% 50.0% 特に感じなかった12.2% 2.9% 4.3% 未回答1.2% 0.0% 0.0% 回答数82 105 46 「日本で想像していたものと現実の差」について、オキナワ移住地の回答結果はサンフアン移住地より「かなり良かった」が2倍近く多く、「非常に悪かった」が半分近いという差がでた。これは、オキナワ移住地が同一県からの移民のため、親戚知人から事前に現地の情報を引き出していたことが推測できる。また出発当時のアメリカ占領下の沖縄が甚だしく困窮していたとも推測できる。 ボリビア移民の意識調査「入国当時のボリビアに対する印象(調査時に50歳以上だったもの)到着した当時の率直な印象」オキナワ移住地サンフアン移住地サンタ・クルス幻滅2.5% 5.8% 12.0% 大いに希望を持った20.3% 7.3% 16.0% 失望はしたが、自分で決意して選んだ道だから、この地で最大の努力をしようと考えた53.6% 62.5% 46.0% 失望したが、悩んでいるうちに時が過ぎた6.3% 22.1% 20.0% その他3.8% 1.9% 6.0% 未回答1.3% 0.0% 0.0% 回答数79 104 50 「到着した当時の率直な印象」について、「大いに希望を持った」はサンフアン移住地よりオキナワ移住地の方が多く、「幻滅」と答えた数は少なかった。この傾向は前質問と同様の推定ができる。一方、この質問がなされたのはボリビアへの移民以来20年以上経過しており、「幻滅」と感じたものの多くは既にボリビアを離れていると推定されるが、前向きな回答をしたものが多かったのは当然の帰結ともいえる。 オキナワ入植40周年を取材した新聞記者に、ある移民一世の牧場主は「せまい沖縄がいやで、深く考えずに来たが、住めば都。後悔はしていない」と答えた。また別の移民一世の大豆農家は「沖縄の発展ぶりに驚いている。見通しを誤ったかもしれない」と語った。
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