光源装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 19:56 UTC 版)
光源装置にはハロゲンランプ・レーザー・陰極線管(CRT)・キセノンランプ・LEDがあり、それぞれに特徴がある。 ハロゲンランプ - 一般的な光源であり、家庭用・簡易テレシネ機に多く用いられる。ハイエンド機ではハロゲンランプの安定度や経年劣化に対する調整が必須のため、電源投入後の手動調整に時間を要する。 レーザー光 - 一昔前まで、ハイエンド機で使用されていた。アルゴンレーザーが一般的であった。光源に直進性があり、鮮明な画像が得られる。しかしレーザー光が比較的不安定であり、電源投入時の調整や運用中のトラブルが多く現在ではあまり使用されていない。 陰極線管(CRT) - ハイエンド機で使用される。テレシネで使用される陰極線管は、テレビ用のブラウン管よりアナログオシロスコープ用のそれに近い。光源の色は緑色でありフィルムの動きに合わせ、管面上を左右に走査する。光源は緑色だが緑の光の成分に赤・青も含まれる為、問題無くカラー画像が得られる。 キセノンランプ - 近年のハイエンド機で使用される。色は白に近く、小型で安定的に強い光が得られる。しかし高発熱な為、大型のヒートシンクや冷却ファンが必須である。 LED光 - 一部ハイエンド機で使用される。光源として非常に安定しているが、一つ辺りの出力が小さく複数のLEDを纏めて使用する事が多い。その時、フィルムに当たる光を均等にする為、光拡散装置を使う。また光源の色温度の調整の為、白色LEDではなくRGBの3色のLEDを組み合わせる事もある。
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