先史時代から唐代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 21:22 UTC 版)
2021年、浙江省井頭山遺跡出土の木器2点が発掘され放射性炭素年代測定により約8200年前のものだとされ、現時点で中国最古の漆器であることが分かった。 浙江省の河姆渡遺跡から発見された木製の弓は紀元前7500から前7400年のもので、現存する最古の漆器とされていた。また、西周(紀元前1046年 - 前771年)に注目されるような量の漆器が存在していることから、当時、出現し始めた最古の時代であったと考えられる。 漢代(紀元前206年 - 220年)には政府の命令によって漆器職人が拡充され、精巧な彫刻が施された漆器が知られる。また、戦前に日本が中国ならびに朝鮮半島で発掘調査した遺跡からは漢代の漆器が多く出土しており、特に楽浪郡から出土した漆器群はよく知られている。 唐代(618年 - 907年)では、様々な形状、鳥・動物や花などの金および銀の薄い板を使用した漆器・漆工でいう『金銀平脱』(漆工#加飾による分類参照)が見られる。このような漆の定着剤としての使用方法から、この時代は漆器における彫刻の初期の修練期であるとされる。
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