個体群動態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:00 UTC 版)
江戸後期、ヤクシカの個体数はかなり多かったとされている。一部のシカは人を恐れることを知らず、近づいても逃げなかったようである。少なくとも1950年頃までは海岸近くから亜高山帯までの広い地域に分布していた。その頃の年間捕獲数は1,000頭超、説によっては1,350頭以上とされる。当時の生息数をこれら捕獲数を根拠に推定した結果からは、生息数は10,000頭を大きく上回っていた可能性が指摘されている。しかし、1960年代からの拡大造林の進行と時期を同じくしてヤクシカは激減し、低地では見ることができなくなった。1969年の捕獲数は100頭まで落ち込み、生息数も1,500頭程度となった。その後、1990年頃から生息数が回復し、2012年の生息数は約18,000頭と報告されている。
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