信号の拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 16:13 UTC 版)
従来のS端子での信号の他にワイドクリアビジョンやダウンコンバートしたHDTV映像などアスペクト比16:9、いわゆるワイドテレビ対応の信号を追加したS1およびS2端子も定義されている。この拡張は色信号Cにバイアス電圧を加えることで区別され、端子側の対応による(後述)が最大3種類までを識別できる。使用するケーブルやコネクタは同じである。 S1端子 4:3映像と16:9映像の判別が可能。流れる映像信号はNTSC準拠なので、16:9映像の場合は左右に圧縮し4:3になっている。その信号(16:9映像の識別情報はスクイーズ信号ともいう)を受けた対応テレビ側は、再び左右方向へ引き伸ばして表示する。 S2端子 S1信号の4:3映像と16:9映像に加えて、16:9映像の上下に帯を付加して4:3にしたレターボックス信号(LB信号)の識別が可能。LB信号を受けた対応テレビ側は、横方向を16:9サイズにズームした上で上下の帯をカットして表示する。 本来、C線は直流信号を伝送するよう規定されていなかったため交流結合されて判別機能を備えない映像機器を経路の中間に挿入することで識別が不可能になる。この欠点を克服するために、垂直帰線期間内の映像信号に特殊な識別信号を重畳させているものもある (「ID-1」)。
※この「信号の拡張」の解説は、「S端子」の解説の一部です。
「信号の拡張」を含む「S端子」の記事については、「S端子」の概要を参照ください。
- 信号の拡張のページへのリンク