保護の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 19:28 UTC 版)
明治維新以降に豊富な水揚げを続け、新漁場の開拓も続いていた太平洋のサンゴだったが、特に中国を中心として旺盛な需要は続いており、資源の枯渇が心配されている。2014年には、中国漁船が相次いで日本の領海内に侵入し、宝石サンゴを密漁する事件も起きた。 「中国漁船サンゴ密漁問題」も参照 2010年には、アメリカやEUなどの提案でワシントン条約の規制品目にサンゴを含める審議がされたが、日本などの反対で否決された。日本における主要な産地である高知県では2012年から操業期間の短縮や年間漁獲高の規制を導入し、台湾でも漁獲量規制や漁船登録が義務付けられるなど、操業者の自主的な保護の取り組みが広がっている。また、高知県ではサンゴの産卵場所を増やすために禁漁区に魚礁を沈める試みや、飼育した移植片を海底に沈めるなど、サンゴを増やすための努力も行われている。
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