侮辱行為からの宗教団体保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 14:34 UTC 版)
「マルクス・ゼーダー」の記事における「侮辱行為からの宗教団体保護」の解説
2006年、ケーブルテレビ・チャンネルMTVにおいて、英国制作のアニメ番組プーペタウン(英語版)がキリストやローマ教皇を笑いの対象にしたため、ドイツ国内において問題になった。この番組に関する議論に際して、ゼーダーはこのアニメ番組での表現が刑法典上の冒涜行為に該当するとして放映禁止を要求した。その青少年向けアニメ番組において、キリスト教会とローマ教皇が笑いものにされたことは、もはや風刺のレベルではなく、ドイツ刑法典第166条で規定されている誹謗中傷行為に当たると彼は見なした。宗教的象徴は法的に保護すべき対象であるとして、放送禁止を要求したのである。この論争に関連して、同盟90/緑の党所属のドイツ連邦議会議員フォルカー・ベックはドイツ刑法典第166条をもはや時代遅れで、啓蒙時代前の遺物であると発言した。この発言を、ゼーダーは戯言であると見なした。宗教的感情を尊重し守ることは社会の根源的価値に属するものであると反論した。ゼーダーはキリスト教社会同盟(CSU)と共に、神への冒涜を禁止するドイツ刑法典にあるこの条項廃止はあり得ず、宗教的象徴を誹謗中傷から適切に守るためにこの条項をより厳しい形に改正することを求めた。
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