依拠史料とは? わかりやすく解説

依拠史料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 04:15 UTC 版)

三国史記」の記事における「依拠史料」の解説

朝鮮側資料として『古記』・『海東古記』・『三韓古記』・『本国古記』・『新羅古記』・金大問『高僧伝』・『花郎世記』などを第一次史料として引用したことが見られるが、いずれも現存していないため、その記述内容には史料批判が必要である。また、中国史料朝鮮史料衝突する場合には朝鮮史料優先している箇所もあるが、前記史料信用性疑問があるため、慎重な取り扱いが必要とされる日本では中国史料と対応する記事認められない3世紀頃までの記事は、にわかには信じがたいとする考え方主流である。また、天変記事ほうき星など)については中国史書年月同じくする記述も多い。 三国における史書としては、高句麗には『留記』・『新集』、百済には『日本書紀』にその名が確認される百済三書(『百済本記』、『百済記』、『百済新撰』)、新羅にも国史編纂させたという記録があるが、いずれも現在は存在確認されていない逸失書であるため、記述内容確認できない部分含まれている。 仁宗金富軾命じた三国史記撰述詔勅が、編者金富軾の上表文「進三国史表」に引用されており、その中で『新唐書』列伝名指しされていることから、『三国史記撰述にあたり『新唐書』列伝参照されたとみて疑いない。加えて詔勅では、「三国古記は文字乱雑かつ拙劣で、しかも事跡欠けている」と述べて当時史料状況示している。

※この「依拠史料」の解説は、「三国史記」の解説の一部です。
「依拠史料」を含む「三国史記」の記事については、「三国史記」の概要を参照ください。

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