作風・受賞歴
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脚本家としては、詩的で鋭利な台詞回しと構成の巧みさが特徴。演出家としては、深い演劇知識と若く破天荒な発想が同居し、ポップに間口を広げつつ、文学的/演劇的な奥行きへ観客をいざなう絶妙のバランス感覚で、「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された。2020年、『福島三部作』の『1986:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞受賞。 同年、『福島三部作 第1部「1961年:夜に昇る太陽」 第2部「1986年:メビウスの輪」 第3部「2011年:語られたがる言葉たち」』で第64回岸田國士戯曲賞受賞。 近年では翻訳家としても頭角を表し、2011年には翻訳・演出を手掛けた『モリー・スウィニー』で演劇界の注目を集める。2013年には『最後の精神分析』の翻訳・演出を手がけ、第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞、ならびに文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。海外演出家とのコラボレーション作品も多く、デヴィッド・ルヴォー『昔の日々』(日生劇場)、シディ・ラルビ・シェルカウイ『プルートゥ PLUTO』(シアターコクーン)、アンドリュー・ゴールドバーグ『マクベス』(PARCO劇場)などにそれぞれ翻訳・脚本・演出補などで参加している。 ポップでロックで文学的な創作スタイルで、古典悲劇からミュージカルまで幅広い作品を手掛けている。
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