体節形成
体節形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/17 09:27 UTC 版)
胚発生時に原腸陥入(gastruration)が起こると、外胚葉・内胚葉・中胚葉の三胚葉が分化する。 体幹の中胚葉のうち、正中(神経管の腹側)にあるものを脊索中胚葉(chordamesoderm)と呼び、これは脊索(notochord)へと発生する。こうした脊索中胚葉やその背側に位置する神経管(neural tube)の両側に、近接して発生するのが沿軸中胚葉(paraxial mesoderm)または体節中胚葉(somitic mesoderm)と称される中胚葉の塊である。 胚体後部の左右両側にある沿軸中胚葉は、増殖とともに前方へと伸長していく。 伸長した沿軸中胚葉は “clock and wave”mechanism (後述)により頭側から順に一定間隔でくびり切れて、中胚葉のブロックをつくる。これが体節である。くびり切れる時間はニワトリでほぼ90分間隔。マウスではよりバラつきが見られるが約120分。ゼブラフィッシュで約30分。 どの動物でも左右一対の体節は同時に対称性を保って形成され、数が非対称になることはない。 体節は、体軸に沿って神経管の両側に分節状に並ぶようになる。最終的につくられる体節の数は、ニワトリで約50対、マウスで約65対。ある種のヘビでは500対以上にもなるという。
※この「体節形成」の解説は、「体節 (脊椎動物)」の解説の一部です。
「体節形成」を含む「体節 (脊椎動物)」の記事については、「体節 (脊椎動物)」の概要を参照ください。
- 体節形成のページへのリンク