分節時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 08:08 UTC 版)
分節時計(ぶんせつとけい)とは脊椎動物の発生において背骨など前後軸に沿った体節構造を作り出す際に見られる周期的な遺伝子発現を指す。周期長は種によって異なる。ゼブラフィッシュでは約30分、ニワトリでは約90分、マウス(ハツカネズミ)では約2時間、ヒトでは約8時間と報告されている。マウスでは遺伝子操作により分節時計遺伝子Hes7をなくしたり、安定性を変化させて周期の長さを変えると正常な体節形成が出来なくなる事が示されている。 細胞分裂やNotchによるシグナル伝達を伴うなどサーカリズムとは大きく異なるが、負の転写因子Hes7による転写フィードバックループという共通性もある。
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