体節の区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:43 UTC 版)
原記載(Orr et al. 2000b)では背甲と背板の部分をそれぞれ頭部(cephalon)と胴部(trunk)で呼ばれていたが、のちに真鋏角類だと分かり、前体(prosoma)と後体(opisthosoma)という真鋏角類の合体節の名称で呼ばれるようになっている。ただしそれは真鋏角類の前体と後体の定義によって解釈がやや異なる。 通常の真鋏角類の体制に従えば、前6対の付属肢(鋏角+脚)をもつ部分(先節+第1-6体節)は前体で、残りの付属肢をもつ部分(第7体節/付属肢以降)は後体に当たると。ただしカブトガニやウミサソリなどの第7付属肢の性質(背甲に覆われる位置に対応し、前体付属肢のように機能する)に基づくと、通常では後体第1節扱いされる第7体節は、むしろ前体に含まれるべきとの見解もある(詳細は鋏角類#第7体節およびカブトガニ類#後体を参照)。オファコルスもそれに似て、第7体節由来とされる鰭状の付属肢は基部が背甲に覆われる所から出て、脚とセットに配置される。この体制に従えば、オファコルスの背甲に当たる部分は前体で、背板の部分のみ後体となる。背板の分化に基づいて、この後体の分節した前3節を中体(mesosoma)、融合した後5節を終体(metasoma)と更に分ける見解もある。
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