低病原性H5N1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:04 UTC 版)
低病原性トリインフルエンザH5N1(LPAI H5N1)は北アメリカ株と呼ばれ、野鳥の間で伝染する。野鳥に感染した場合の症状は軽いか、全く出ないことが多いが、ヒトに及ぼす影響に関しては分かっていない。この株が家禽の間で伝染するようになった場合、伝染していく途中で突然変異を起こす可能性も考えられる。 1975年 – LPAI H5N1がウィスコンシン州で野生のマガモとアオハクガンから発見された。 1981年、1985年 – LPAI H5N1がミネソタ大学によってカモから発見された。 1983年 – LPAI H5N1がペンシルベニア州でオビハシカモメから発見された。 1986年 - LPAI H5N1がオハイオ州で野生のマガモから発見された。 2005年 - LPAI H5N1がカナダのマニトバ州でアヒルから発見された。 以前は州と大学が野鳥において調査したLPAI H5とH7のことを報告する義務がなかったため、上のリストでは昔のLPAI株のことが含まれていない可能性がある。後に国際獣疫事務局(OIE)はLPAI株のことも報告するように義務付けた。2006年、OIEはLPAI H5とH7が突然変異を起こす恐れがあるとして、確認された全てのLPAI H5とH7を報告するように求めた。そのため、USDAはあらゆる方面でこれらの株のことを調査している。
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