伝承の人物像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 15:57 UTC 版)
現代では『蘆屋道満大内鑑』による人物像が定着しているが、平安時代では最先端の学問(呪術・科学)であった「天文道」や占いなどを、体系としてまとめた思想としての陰陽道に関して、卓越した知識を持った陰陽師ともいわれ、当時の朝廷や貴族たちの信頼を受け、その事跡は神秘化されて数多くの伝説的逸話を生んでいった。蘆屋道満こと道摩法師とはライバル関係にあった。 晴明が死んだ11世紀の内に、早くも晴明は神秘化されていった。歴史物語の『大鏡』『十訓抄』や説話集の『今昔物語集』『宇治拾遺物語』はいくつかの晴明に関する神秘的な逸話を載せる。 後世に陰陽道の経典となる秘伝書『簠簋内伝』(別名『金烏玉兎集』)の著者に仮託されている。実際の晴明の著作としては土御門家に伝わった占事略决がある。 他にも『源平盛衰記』『北条九代記』『古事談』などがある。
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