『金烏玉兎集』
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晴明朝臣入唐伝 詳細は「三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集#晴明朝臣入唐伝」を参照 晴明が幼少の折、道満が上京し晴明と内裏で争い負けた方が弟子になるという呪術勝負を持ちかけたことにより、帝は大柑子(みかん)を15個入れた長持を占術当事者である両名には見せずに持ち出させ「中に何が入っているかを占え」とのお題を与えた。早速、道満は長持の中身を予測し「大柑子が15」と答えたが、晴明は加持の上冷静に「鼠が15匹」と答えた。観客であった大臣・公卿らは安倍晴明が当てられなかったと落胆したが、長持を開けてみると、中からは鼠が15匹出てきて四方八方に走り回った。この後、約束通り道満は晴明の弟子となった、と言われているという。 遣唐使として派遣され唐の伯道上人のもとで修行をしていた晴明の留守中に晴明の妻とねんごろになり不義密通を始めていた道満が、晴明の唐からの帰国後に伯道上人から授かった書を盗み見て身につけた呪術で晴明との命を賭けた対決に勝利して晴明を殺害し、第六感で晴明の死を悟った伯道上人が急遽来日して呪術で晴明を蘇生させ道満を斬首、その後に晴明は書を発展させた。
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