会話表現の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:42 UTC 版)
「よもだ」= いい加減 ダラダラしている様、無責任。「ほやけん、~」→「だから、~」「せやけん」 - 「~やけん(きん)」など変形として使用される。 「ほーなん」→「そうなの」 せつかんしい =あつかましい 「~んよ」「~なんよ」「~よ」→「~なのですよ」 「~ぞなもし」「~なもし」→「~ですよ、ねぇ」「〜ぜ」は伊予 「〜ぜよ」は、土佐弁 「動詞未然形+れん/られん」→禁止の意。「食べられん」は「食べてはいけない」「食べてはダメ」を意味する。これは土佐弁や阿波弁でも同様である。 「(家に)おる」→「(家に)いる」会話で「おる?」と問うと「おるよ」、「おろ」、「おろわい」等と回答される。丁寧な表現は「おいでる」→「いらっしゃる」、「おいでますか」→「いらっしゃいますか」。 •「〜まい」付加疑問「〜せんといくまい」「いかまい」 「いんでこーわい」「かえってこーわい」 →「帰宅させていただきます」「かえります」他地域からの来訪者にとっては、誤解しかねない表現の一つ。他地域的なニュアンスで捉えると「いぬ(帰るの古表現)」+「来る」「帰る」+「来る」であるため、「帰ってからもう一度出直してくる」と捉えがちだが、ほとんどの場合、帰宅した人物がその日戻ってくることはない。何故なら、「いんでこーわい」「かえってこーわい」はすなわち、「会話をうち切って帰宅を知らせる」挨拶に他ならないからだ。言われた場合は帰宅の挨拶を交わしてその場を立ち去るのが正しい。 また、単に「いんで」(「いね」)とか「いんでもろて」と単体で使うと「帰れ」とか「追い帰せ」ということになる(「いんで」→「帰って」、「いんでもろて」→「かえってもらって(かえっていただいて)」)。「いんだ」と過去形にすると「帰った」となる。この場合の丁寧な表現は「お帰りた」もしくは「お帰りになった」 •「いのろわい」「〜ろ」の使い方は、伊予と土佐で使う。 「~をかく」→「~を引く」・「~を運ぶ」「担ぐ」 「つかーさい」→「ください」東予方言では「つかーさい」であるが、南予方言では「やんなはい」となる。「~つか」名詞のあとに「つか」をつなげて、「~ちょうだい」の意味で使う。広島でも使う。 「つむ」→「~を切る」 -「髪をつむ」、「爪をつむ」等 「だんだん」→「ありがとう」 - 旧表現 「がいに~」「がいな~」 →「ものすごく~、ものすごい~」土佐弁において「がい(我意)な」は「強引な」「無理やりな」「力任せな」という意味である為注意が必要である。 「かぁ(蚊)」「きぃ(木)」「はぁ↑(歯)」「はぁ↓(刃)」等短音単語の語尾が長母音化。(ただし、南予ではあまり起こらない) 「いなげ」な→「おかしな、変わった、変な、風変わりな」 「失さした」→「無くした」 「失さす」→「無くす(紛失する)」 •「〜ねや」同意を得たい場合の付加疑問。四国でも使う。 「しまう」→「片づける」 例文「しもうとけ」 「まがる」→「触る(触れる)」「まがるなや」→「さわるなよ」 「まぞう」→「償う」、「弁償する」命令形は「まぞえ」となる。 「いろう」、「いらう」→「まがる」と類似。 「せられん」→「するな」、「しないでください」 「おしな」→「やってみたらどうですか」、「やってみなさい」 「ほうしこ」→「土筆(つくし)」 「とりのこ用紙」→「模造紙」 「もんた」→「帰った」 「今もんたで」「今帰ったよ」 「しよる」「なんしょん?」「何してるの?」 「おどれ!」、「おんどれ!」→「貴様!」、「てめえ!」 「おどれなんしょんぞ!」→「てめえは何やってんだよ!」 「こなぁ!」→「この野郎!」 「こなくそ!」→「ちくしょう!」 「なんぞ!」→「何だよ!」 •「たごる」→せきをする事。 •「やっはーい」→「やーい」や「ざまーみろ」という意味。 •「小便をひる」小便をする。
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