企画展・特別展
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土浦市立博物館では開館以来、年4回の展覧会を開催してきた。開館当時の学芸員は4人であったため、それぞれの学芸員が年1回展覧会を受け持つことになっていた。企画展と特別展の差は図録・パンフレットを制作する際の予算の違いであり、多くのページを持つ図録を作成できるのが特別展、場合により1枚のチラシのみになるのが企画展である。展覧会場は特別展示室(改装後は展示室2)で、面積が80m2と狭いので、学芸員1人でも十分対応できる規模であった。 展覧会はほとんどが土浦市立博物館の単独企画で、歴史系・民俗系・考古系・美術系のテーマが選択されてきた。いずれのテーマも一般的な主題を扱うように見えても、土浦市や茨城県との関連があるものを展示に加えている。企画立案から予算の折衝、展示物の借用、広報活動、講師依頼、陳列などすべての業務を学芸員1人で担当するので担当者は多忙である。一方、すべて1人でこなすため準備の進捗状況が明瞭になり、展示室の狭さを逆手に取った見ごたえある展示作りの工夫を行える、などの利点もある。新資料の紹介や地方史の新解釈などの新発見も多く取り上げてきた。 改装後の企画展・特別展は、総合テーマである「霞ヶ浦に育まれてきた人々のくらし」の視点から見ると捨象されてしまう多角的な地域視点を提示することで、土浦の歴史を相対化するという役割を担うことになった。また、常設展示から季節展示に変わったことで企画展・特別展との連続的な展示が可能となり、メッセージ展示パネルを撤収することで、展示室3の中央部でも企画展・特別展が開催できるようになった。
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