他ストーブとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 22:36 UTC 版)
「Kamado Jiko」の記事における「他ストーブとの比較」の解説
ストーブの性能を比較する際に、実験室で得られたデータと実際に野外で料理に使用されて得られる結果は異なる。実験室では理想的な環境および燃料を使用し再現性を重視するが、そこで得られた性能が野外で達成される事は無く、実験室で高性能を示すストーブは実験室で低性能のストーブよりは役立つ見込みが高いという目安に用いられる。 ストーブ改良の際に、比較の基準となる三つ石かまどの性能は使用条件で大きく変わる。実験室で 無風状態で使用する 燃えやすいように細く割られて乾燥した薪を用いる 薪の先端だけを燃やす 小さな火を燃やす 炎は鍋の真下かつ近くに来るようにする 燃えるに従い薪を押し込む という条件で熟練者が操作すれば、三つ石かまどであっても効率20-30%を達成しかつ煙は少ない。しかしながら現実には 風を遮らないので熱が流れる 火が消えやすいので必要以上に大きな炎を燃やす 太いままの薪を燃やすためいぶって煙を大量に発生させる 生木や乾燥していない薪を燃やすため気化熱が奪われる 調理中に他の仕事をするため余計に薪をくべる 煮込み料理には沸点を3-6℃下回る温度を保てば良く、これなら燃料は少なくて済む事を知らずに沸騰させ続けて熱が水の蒸発で無駄にされる などの条件のため熱効率は3-5%にまで低下する事もある。このように三つ石かまどは使い方で効率が大きく変わるため、かつては三つ石かまどに対する改善効果を見誤るストーブ支援プロジェクトもあったが現在は理想的な条件で使用された三つ石かまどよりさらに良いテスト結果が出た場合を改良と判断する。
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