他のファンタジー作品、ゲーム作品におけるオーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:37 UTC 版)
「オーク (架空の生物)」の記事における「他のファンタジー作品、ゲーム作品におけるオーク」の解説
トールキンの叙事小説『指輪物語』の刊行以降、オークはファンタジー小説やロールプレイングゲームで一般的に見られる存在となった。こうした派生作品では、オークとゴブリンは二つの異なった種族とされていることが多い。一時は豚のような顔で描かれることが多かったが、トールキンの作品にはそのような記述はない。これはアイルランド語のorc(英語のporkと語源が同じ)が偶然にも豚という意味を持っていたためと、古来、聖職で、予言の力を持つとされた豚飼いが零落して邪悪なイメージを伴ったというアト・ド=ヴリースの説と関連すると思われる。 なお、『ドラゴンクエストII』の設定資料集で堀井雄二によるオークのラフスケッチに「イノシシとブタと人間をかけあわせたような悪鬼」と説明があるので、少なくとも同作開発時期の1986年頃には、すでにオーク=ブタのイメージがある程度広まっていたようである。 なお、多くのロールプレイングゲームでは、ゴブリンやコボルトなどとともに初期レベルのプレイヤーキャラクターが相手にする比較的弱いモンスター(いわゆる雑魚モンスター)として登場することが多いが、より強力な上位種を設定するゲームもある。他の種族が堕落してオークになるというトールキン以来の設定を引き継ぐ作品も多い。旺盛な生殖欲も継承されるものもあり(漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』では、「エルフ以外のすべての種と交配し、子を産んでしまう」という設定である)、そのような作品『ドラゴンライダー』(鈴木銀一郎作)では、「人口」の増加により他国へ侵略せざるを得ないオークの悲哀が描かれる。
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