他のアプリケーションホスティングとの相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 09:55 UTC 版)
「Google App Engine」の記事における「他のアプリケーションホスティングとの相違」の解説
Google Compute EngineやAmazon EC2などのスケーラブルホスティングサービスと比較すると、GAEのインフラの方がよりアプリケーションを作成しやすいが、実行できるアプリケーションの種類は限定される。 GAEのインフラにより、数百万ヒットまでスケールするアプリケーションを作成するための開発・運用の問題をかなり軽減できる。Google側にてクラスタへのデプロイ、モニタリング、フェイルオーバー、そして新インスタンスの実行を必要に応じて行う。 他のサービスにおいては、ユーザーがUnix系ソフトウェアはほぼ全てインストール、設定が可能であるのに対し、GAEのデベロッパーは言語として、PythonあるいはJavaを使用し、限られたAPIを使用することを要求される。現在のAPIにより次の機能が実現できる。 BigTableという非リレーショナルなデータベースへのデータの格納および抽出 HTTPリクエストの送信 電子メールの送信 画像処理 キャッシング cron XMPP通信 既存のウェブアプリケーションはほとんどリレーショナルデータベースが必要なので、修正なしではGAEで実行することはできない。 日ごと、および一分ごとのクォータにより以下のリソースが制限される。 帯域 CPU使用量 リクエスト数 並列リクエスト数 APIを呼び出す回数 また、個々のリクエストは実行に30秒以上かかったり、10MB以上のデータを返す際には終了させられる。 ただし、SDKのver.1.4.0以降は、バックグラウンドのリクエストにおける 30 秒制限の撤廃(10分まで中断されずに実行し続ける)、API 呼び出しのサイズを1MBから32MB増加(URLFetchレスポンスサイズ制限、Memcacheのバッチget/put呼び出し、Image APIのrequest/response、Mail API の送信添付ファイルのサイズ制限)が行われた。
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