人権問題と報道規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:54 UTC 版)
「イスラム・カリモフ」の記事における「人権問題と報道規制」の解説
カリモフは、国際社会から長年にわたり人権や報道規制について批判を受けていた。駐ウズベキスタン英国大使を務めたクレイグ・マレー(英語版)は、カリモフ政権下の腐敗・宗教弾圧・検閲・拷問・殺害・誘拐などの問題を批判しており、大使退任後にはカリモフ政権の人権問題やアメリカとの関係を記した回顧録を出版している。また、国際連合もカリモフ政権で拷問が行われていることを報告している。 ウズベキスタン憲法では「検閲の禁止」や「報道の自由」が明記されており、名目上は報道の自由が認められている。しかし、カリモフ政権は「説明責任」を理由に報道・出版を規制しており、検閲官を配置して政権の宣伝を実施している。報道される政府批判は全て検閲がかかり、中級レベルの指導部や官僚の批判しか許可されることはない。1990年代には外国メディアを許容する姿勢を示していたが、ロシアの放送局が減少したことに併せて欧米の放送局も次々に撤退し、以降十数年に渡り海外の出版物の出版を制限していた。また、「政権に対して不実である」という理由で野党の出版物も規制していた。
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