京丹後市いろは歌都多
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 10:29 UTC 版)
1996年(平成8年)に世津子らが出版した『丹後町いろはかるた』は、大きな反響を呼んだ。丹後地方の郷土カルタは、1993年(平成5年)に峰山町教育委員会が「峰山いろはカルタ」を作成していたが、他の5町では制作されていなかった。2004年(平成16年)の6町合併による京丹後市誕生を受けて、世津子ら有志13名は2006年(平成18年)1月に「京丹後市いろは歌留多をつくろう会」を結成した。京丹後市弥栄町の郷土史家である故・芦田行雄を代表として、京丹後市の各町の歴史文化や伝統芸能や自然や動植物、食文化などの多彩な内容を採り入れ、約2年間をかけて制作・出版したのが、『京丹後いろは歌留多』である。他町への理解を深めることもねらい、各町のバランスにも配慮した。「いろは」の47首に京丹後市の「京」1首を加えた48首を、世津子ほか会員が手分けして詠んだものである。 正確な伝承のため、カルタ1枚ずつに平易な文体による解説を付け、すべての漢字にフリガナを付記し、詠まれた題材の土地の場所を丹後半島の地図で可視化した。挿絵は、絵心のある市民17名が担った。世津子は「口ずさみながら楽しく見聞を広めてほしい」と伝承に寄せる想いを語り、書店業という立場を活かして販売や広報を続けている。
※この「京丹後市いろは歌都多」の解説は、「東世津子」の解説の一部です。
「京丹後市いろは歌都多」を含む「東世津子」の記事については、「東世津子」の概要を参照ください。
- 京丹後市いろは歌都多のページへのリンク