交響曲第3番_(ルトスワフスキ)とは? わかりやすく解説

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交響曲第3番 (ルトスワフスキ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 16:49 UTC 版)

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交響曲第3番は、ヴィトルト・ルトスワフスキ1973年から1983年にかけて作曲した交響曲ゲオルク・ショルティシカゴ交響楽団に献呈された。 1984年に連帯賞を受賞、1985年グロマイヤー賞を世界で初めて作曲部門で受賞した。

概要

ヴィトルト・ルトスワフスキ(1991年)

交響曲第3番の多くの楽節では「アド・リビトゥム手法」が用いられている。これは、ルトスワフスキがジョン・ケージの「偶然性の音楽」に触発され終生用いた手法である。これらの楽節では、同期的な場面がほとんどなく、旋律の始まりや、楽器群の入りが奏者ごとに異なって設定されている。この方法により、作曲家は交響曲の構成と意図の実現を制御しながら、同時に複雑で予測不可能な混沌とした効果が得られている。この場合、作曲者の意図により曲が構成されているので「管理された偶然性」と呼ぶ。

編成

大規模な編成を必要とする。

録音

オーケストラ 指揮者 レコード会社 録音年 カタログ番号
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィトルト・ルトスワフスキ フィリップスレコード 1985 464 043-2
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団 エサ・ペッカ・サロネン ソニークラシカル 1985 SK66280
ポーランド国立放送交響楽団 ヴィトルト・ルトスワフスキ CDアコード 1992 ACD 015
シカゴ交響楽団 ダニエル・バレンボイム エラート 1992 91711-2
ポーランド国立放送交響楽団 アントニ・ヴィト ナクソス 1995 8.553423
BBCウェールズ交響楽団 尾高忠明 BISレコード 1995 CD743
シレジア・フィルハーモニー管弦楽団 ミロスワフ・ブワシュチク ダックス 2005 0506
BBC交響楽団 エドワード・ガードナー チャンドス 2010 CHSA 5082
ヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団 ヤチェク・カスプシク CDアコード 2013 ACD 197

サロネン指揮、ロサンゼルス・フィルの録音は、1986年にグラモフォン賞を受賞した。

初演

1983年、ゲオルク・ショルティ指揮のシカゴ交響楽団により世界初演。

参考資料




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