交通破壊戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 17:56 UTC 版)
甲先遣支隊の各艦は遣独潜水艦作戦で独へ向かった「伊30」を除き交通破壊戦を実施に移す。「伊10」の行動海域はモザンビーク海峡で、6月5日から7月9日の間に計8隻、38,964tを撃沈した。その詳細は以下の通りである。 日付時刻位置船名t数所属国6/5 1644 南緯21度44分、東経36度38分 メルビン・H・ベーカー 4,999 アメリカ 6/6 0831 - アトランティック・ガルク 2,639 パナマ 6/8 1253 南緯20度、東経40度 キングラッド 5,224 イギリス 6/28 - 南緯21度15分、東経40度30分 クイーンビクトリア 4,937 イギリス 6/30 0700 南緯13度25分、東経41度35分 エクスプレス 6,736 アメリカ 7/6 1615 南緯15度48分、東経40度42分 ヒンフ 4,504 ギリシャ 7/8 0748 南緯18度、東経41度22分 ハーチスメアー 5,498 イギリス 7/9 0029 南緯18度30分、東経41度40分 アルチバ 4,427 オランダ 甲先遣支隊の潜水艦4隻は計22隻、102,496tを撃沈し、栢原の「伊10」による戦果は隻数、t数ともそのトップである。このほか「愛国丸」、「報国丸」も武装商船撃沈の戦果を挙げた。第八潜水戦隊は、その東方先遣支隊も豪州方面で交通破壊戦に戦果を挙げ、大本営(軍令部)に英国を屈服に追い込む希望を抱かせた。海軍は交通破壊戦にさらに潜水艦兵力を投入し、戦果拡大を図る。しかしガダルカナルの戦いの勃発によって潜水艦はその大部が敵艦隊攻撃に投入されることとなった。
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