五度圏とは? わかりやすく解説

五度圏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/26 14:42 UTC 版)

ジャズピアノ」の記事における「五度圏」の解説

五度圏は5度もしくは4度)の和声進行通じて和声多様性供給するもので、ジャズピアノでは非常に重要である。ジャズメロディメロディ的なパート最後の4小節では、コード進行主音へと続く最後4つの円上のステップ対応するIII, VI, II, V, I」となる。 うまく配置され和声進行はどんな聴き手の耳にも正しく聴こえるが、熟練したピアノ奏者はこれを五度圏上のステップとして認識するジャズはしばしば、小節毎に1回コード変化する。最も単純な例では、同じ主和音2つ小節は「I - V / I」として演奏される。この行ったり来たりの例はメロディにおいて休止方向転換明らかな時にしばしば適用される。五度圏のさらなる使用は、走り幅跳び選手踏み切りまでの歩数数えるようにして、複数ステップ先を数えないしはゴールとなる主和音から逆算するということになる。訓練積めばこれは第2の天性となる。 全てのピアニストが曲を移調する才能恵まれているというわけではないが、五度圏にはこの曲を移調する能力高めるというもう1つ利点がある。コードの「計画」や移行では、音階上で4度ボイシングされ、「I - V - I - V」(主音 - 属音 - 主音 - 属音)という和声パターンがしばしば繰り返される。 『枯葉』や『サマータイムのような複雑なメロディライン反復パターン持たない曲に和声付けるのにも五度圏が利用できる。これはメロディ全体に対して、円に従って新し和音割り振るということではない。それが適切な移行となる場所で、もしくは複数小節わたって、五度圏の断片である「I - V」の進行定期的に挿入するということである。多くスタンダード・ナンバーでは、このテクニックはより継続的に適用可能で、優れた和声付けを行うことができる。『星影のステラのような曲では、五度圏は大半移行間違いなく有用である。

※この「五度圏」の解説は、「ジャズピアノ」の解説の一部です。
「五度圏」を含む「ジャズピアノ」の記事については、「ジャズピアノ」の概要を参照ください。

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