二階堂黎人の密室分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 10:09 UTC 版)
二階堂黎人の『悪霊の館』では、探偵役の二階堂蘭子が複数の密室分類法の原理を例示している。 密室の構成要素による分類鍵の施錠法に関する方法等で密室を構成するもの 殺人手段に関する方法等で密室を構成するもの 犯人及び被害者の出入りで密室を構成するもの 密室の性質による分類犯人が独力で密室を構成出来る場合 機械や動物の手を借りて密室を構成する場合 共犯者や被害者自身の手を要して密室を構成する場合 被害者の自殺や偶然が密室を構成する場合 密室を成立させる要素による分類心理的な錯覚による密室 機械的な作為による密室 物理的な偽装による密室 また、柄刀一は『時の結ぶ密室』の中で、横軸を機械性・心理性、縦軸を人工性・偶然性として、そこに時間軸を加えて、三次元のグラフを示して密室を分類している。 さらに麻耶雄嵩は『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』の中で、犯人が密室を作る動機の分類を試みている。
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