事件化
事件化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 03:59 UTC 版)
稲村の死体検案報告を受けた旭署は、現場に外部から侵入の形跡がなかったことから、妻殺害の容疑でAに対する取調べを3月23日昼過ぎから開始した。当初Aは調べに対し容疑を否認していたが、警察官の「この家は父親と息子の2人暮らしだから、父親がやっていないというなら犯人は息子だ。息子を逮捕しろ」との言葉を聞き、中学2年生の息子が取調べを受けることを恐れて、同日17時頃に妻の殺害を自白した。 被告人は、妻の寝顔を見ているうちに、妻が心臓を悪くして寝たり起きたりのため、自分は毎日朝五時から起きて炊事や洗濯を余儀なくされていること、仕事から帰っても食事の準備ができていないこと、しかも妻からは家事の仕方などについて、ことあるごとに口やかましく文句を言われたり非難がましく言われることなど、これまで抑えてきた妻に対する種々の腹立たしさがこみあげて憤激し、妻さえ死んでしまえば自分の負担も軽くなるし、ことあるごとに口やかましく文句を言われなくてすむとの動機で、眠っている妻の殺害を決意した。 — 裁判での検察側冒頭陳述より
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