乳母として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 17:49 UTC 版)
陸令萱の夫駱超は東魏孝静帝の時代、政権の実力者高歓に謀反を起こし処刑される。その妻である陸令萱と息子の駱提婆は宮奴として後宮に入れられる。550年、高歓の息子の高洋が孝静帝を廃位させ自ら文宣帝となり北斉を建てる。この際陸令萱は文宣帝の弟である高湛の宮中奴隷となる。 陸令萱は狡猾で口が上手く抜け目がなかったことから、高湛とその妃胡妃から信任を得る。556年に胡妃が高緯を産むと陸令萱を乳母として育てさせる。陸令萱はこの時40歳を越え育児の経験があったため抜擢されたものと考えられる。乳母になった後は、持ち前の聡明さと抜け目なさで高緯にも気に入られ破格の待遇を受けることになる。一方、559年10月文宣帝死後その子高殷が継ぐが、文宣帝の弟高演により廃され高演が孝昭帝として即位する。 561年孝昭帝が病死するとその弟である長広王の高湛が武成帝となり高緯が皇太子となる。陸令萱が高緯に対する教育が行き届いていることを喜んだ武成帝は陸令萱を更に重用し、郡君(前漢武帝の時期に作られた位であり、武帝が母である皇太后の母を平原郡君として封じたことに始まる封号)に昇格させる。
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