乳汁の分泌とその調節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 08:14 UTC 版)
血液を原料に乳を作る。乳房組織の脂肪は乳の生産自体には関係がないため、その大きさと母乳の量・質には因果関係はない。乳(ちち)は、乳汁(にゅうじゅう)ともいい、ヒトを含む哺乳類が幼体や幼児に栄養を与えて育てるために母体が作りだす分泌液で、乳房組織で作られ、乳首から体外に出てくる。乳房組織は血液の赤みを抜き乳にする。出産直後に母体から出る乳は初乳と呼ばれ、幼体幼児の免疫上重要な核酸などの成分が含まれている。 どのような哺乳類も本来、出産後の数ヵ月から数年に亘る哺乳期間にだけ、母体が乳を作り出す。脂肪組織に蓄えられたダイオキシンなどの極めて毒性の高い物質が母乳に溶け込んで排出される量は、年齢の高い女性ほど多くなりやすい。 平時は母乳は決して出ないが、妊娠分娩後には脳下垂体から泌乳刺激ホルモン(プロラクチン)、オキシトシンが分泌され、このときだけは母乳が生産されるようになる。稀にホルモン異常などの疾患により、妊娠しなくとも母乳が出る場合があり又、男性から出ることもある。
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