主幹・見坊豪紀の用例収集
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「三省堂国語辞典」の記事における「主幹・見坊豪紀の用例収集」の解説
『三省堂国語辞典』を編纂するために、見坊が行った用例採集の規模は並大抵ではない。全生活を現代語の用例収集に充てるため、見坊は辞書編纂当初から勤務していた国立国語研究所を、1968年に退職している。以後の人生は、ほぼ『三国』に捧げたと言って過言ではない。有名な「辞書=かがみ論」と呼ばれる考えも、徹底した用例収集に支えられたものであった。 見坊は刊行と同時に、次回以降の版で補うにあたって、新聞・週刊誌・放送など、あらゆる日本語の資料から辞書に載せるべき語を独力で探索し、その情報を正確にカードに記した。このことが、多数の独特な項目(次節参照)を立てることにつながった。その数は、第4版刊行直前に、実に145万語(延べ)に達した。 なお、用例カードは見坊の死後、遺族から三省堂に譲られ、八王子市の同社資料室で保存されている。しかし、用例データベースは用途に合わせて設計・構築する必要があるため、別の辞書・別の編者が活用することは困難とみられている。
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